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【P-MAX】成果の改善方法はあるのか?P-MAXの広告成果が悪い、P-MAXが上手く運用ができない方へ

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Google広告の「P-MAX」キャンペーンに悪いイメージがありませんか?

「データフィード」がメインであるEC事業者などでの実施はまだしも、トライアルセット、資料請求、会員登録などの単品オファーのケースは成果が合わず、一度はチャレンジしたものの、その後の再トライは難しいのでは?という経験がある人も多いのではないでしょうか?

P-MAX嫌い
P-MAX嫌い

全く成果が合わないよ・・・!運用レバーも少ないし、どこに出ているかも分からないし、成果が合わないと継続できないよ。

私も全く同じ経験をしており、Google広告のプロダクトとして重要なキャンペーンであることは理解しつつも、この仕様では成果が合わないと、何度かチャレンジしたものの、一定期間を経て「停止」という繰り返しでした。

一方、「データフィード」がメインであるEC事業者の場合は、「SSC(スマートショッピングキャンペーン)」のアップグレードとして「P-MAX」キャンペーンを使う必要があるため、「P-MAX」を使わざるえないのですが、「SSC」キャンペーンと同等、もしくはそれ以上のパフォーマンスが出ているケースも多いのではないでしょうか。

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【Google広告】P-MAXキャンペーン

問題は単品オファー案件の運用

トライアルセット、資料請求、会員登録などの「単品オファー」案件の運用ですが、P-MAXキャンペーンではない、「検索」、「ディスプレイ」、「デマンドジェネレーション(旧ファインド広告)」キャンペーンでの運用が中心ではないでしょうか?

特に「検索」、「ディスプレイ」では運用ができるレバーが一定数あるため、成果状況に合わせて広告投資ができます。

ただし直近のGoogle広告の動きを見ていると、「検索」キャンペーンは「部分一致」をメインとした運用が主流となり、レスポンシブ検索広告のアセットとの関係で広告配信量と成果状況が決まるため、以前より運用でコントロールできる領域が限定されている認識です。

「ディスプレイ」については、Googleネットワークの在庫は豊富にあるものの、Cookieの規制も影響してか、ターゲティングの精度が鈍くなり、「ディスプレイ」単体での効率の良い広告投資が難しくなっている認識です。

このように、Google広告の動向から従来のキャンペーンだけでGoogle広告の投資を伸ばすことが難しくなってきており、Googleプロパティ(Googleアプリ/YouTube/Gmailなど)へ広告配信ができる「デマンドジェネレーション」キャンペーンの活用、そして「P-MAX」キャンペーンの攻略が重要になると考えております。

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【Google広告】P-MAXキャンペーン

なぜ「P-MAX」キャンペーンが重要なのか?

Googleプロパティへの広告配信であれば「デマンドジェネレーション」キャンペーンの利用で良いのでは?と考えられると思いますが、すでに認識されている方もいる通り、旧「ファインド」キャンペーンとは全くの別プロダクトへ変更されており、コンバージョン(商品購入など)を獲得するプロダクトではなく、認知を目的とした潜在層向けのアプローチ、もしくは「自動車」など検討期間が長く、直接的なコンバージョンを目的としない業種へ適したプロダクトへアップデートされています。

では、従来「ファインド」キャンペーンで獲得していたコンバージョンは、どのプロダクトでカバーすれば良いのか?

それが「P-MAX」キャンペーンです。Google公式の見解ではないため、あくまでも仮説となりますが、旧「ファインド」キャンペーンの役割は、「P-MAX」キャンペーンへ統合されている認識です

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【Google広告】P-MAXキャンペーン

「P-MAX」キャンペーンの成果は良くなったのか?

2024年に入り、「P-MAX」キャンペーンの成果は良くなっていると考えられます。広告成果は様々な「変数」が影響するため、一概に「良い」、「悪い」は判断ができないのですが、当社が契約する顧客の「P-MAX」キャンペーンの成果は、昨年以前と比較して著しく改善する結果となりました

成果が改善された仮説①
旧「ファインド」キャンペーンの統合

上述の通り、旧「ファインド」キャンペーンで獲得していた役割が「P-MAX」キャンペーンへ引き継がれた結果、広告の成果が改善されたと考えています。

成果が改善された仮説②
コンバージョン獲得向けプロダクトへの変化

2021年6月にβ版としてリリースされた「P-MAX」キャンペーンですが、リリース当時は「Googleのあらゆる広告枠を対象に、機械学習を使ってGoogle広告でのパフォーマンスを最大化する新しいキャンペーンタイプ」として紹介されていました。

各アセット(テキスト/画像/動画など)を設定することで、Google広告の各プロダクトを横断、機械学習をする「オールインワン」の面が強かった印象です。

その後、2022年7月に「SSC」キャンペーンが「P-MAX」キャンペーンへアップグレードされ、データフィードを利用する事業者のプロモーションをカバー、徐々にコンバージョン獲得にも強いプロダクトへ変化してきた認識です。

2024年に入り、「ファインド」キャンペーンが「デマンドジェネレーション」キャンペーンへアップグレードされたタイミングで、前述の仮説の通り、「P-MAX」キャンペーンがよりコンバージョン獲得向けのプロダクトへ変化していると考えています。

成果が改善された仮説③
新しい「シグナル」のリリース

この仮説が成果改善に大きく影響していると考えています。新しいシグナルとして「検索テーマ(ベータ版)」のシグナルが使えるようになり、またオーディエンスシグナルでは「カスタムインタレスト(旧カスタムオーディエンス)」が使えるようになりました。これまでの「シグナル」ではアプローチできないターゲット層へ広告配信ができるようになった可能性があります。

「シグナル」とは?

広告主がリーチしたいユーザーの重要な情報が含まれています。Google検索や YouTubeなどで、特定のユーザーに広告を表示するのに役立ちます。

Google管理画面の説明より
Google広告、P-MAXキャンペーンのシグナルである検索テーマを選択する管理画面の画像
P-MAXキャンペーンのシグナル「検索テーマ」
Google広告、P-MAXキャンペーンのシグナルであるカスタムインタレストを選択する管理画面の画像
P-MAXキャンペーンのシグナル「カスタムインタレスト」

この「シグナル」の設定内容の違いで、成果状況が全く異なる実績が出ています

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【Google広告】P-MAXキャンペーン

「P-MAX」キャンペーンの運用レバーはあるのか?

上述に記載した「シグナル」、また大きな運用レバーは各アセットグループへ登録をする「アセット(テキスト/画像/動画など)」となります。

動画アセットを含め、全てのアセットを登録できることが、成果を最大化させるための推奨となりますが、「どういうテキストが良いのか?」、「画像内テキストは必要なのか?」、「縦長の動画は必要か?」など、各アセットの状態により、成果状況が変動することが、当社の検証で判明しています。

また「P-MAX」キャンペーン内で確認ができる「分析情報」を活用することも、成果改善に向けた運用レバーと言えるでしょう。

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【Google広告】P-MAXキャンペーン

まとめ

本記事がGoogle広告の「P-MAX」キャンペーンの成果が悪く、攻略ができていない方へご参考にいただければ幸いです。

当社では「P-MAX」キャンペーンの運用ノウハウが蓄積されており、単品オファー案件で「P-MAX」キャンペーンの運用のご提案、また「データフィード」がメインであるEC事業者の場合も、より一層の成果が出せるノウハウがございます。

少しでも内容についてご興味がある場合は、お気軽にお問合せくださいませ。

現在の運用設計における「セカンドオピニオン」として当社ノウハウを活用したチェックやご提案も可能です。

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著者
棚橋広幸
棚橋広幸
インテグリティ代表
株式会社インテグリティの代表である棚橋(タナハシ)でございます。会社、事業への想い、日々の業務における気づきなど、幅広くブログの投稿をしております。このブログを通して、多くの人とご縁ができますと幸いでございます。
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