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【4月1日】7年前に思い描いていたこと

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7年前、2017年4月1日に私は独立して事業をスタートしました。
その日は土曜日でしたが、自宅近くに仕事用として借りたワンルームの部屋の引き渡し、まずは仕事ができるようにと購入したテーブルと椅子が届き、組み立てたりと、その日は1日中バタバタしていたのを思い出します。

私は元々、独立開業などを目指すタイプではなく、前職は「広告」の仕事をやりたくて入社したこともあり、まさか自分が独立開業して仕事をするなど、全く想像もしていませんでした。

ではなぜ独立する想いに至ったのか?
前職に新卒で入社してから9年間「広告」の仕事をする中で、自分が理想だと思える顧客との取り組み方が見え、その取り組み方が本当に実現できるのか?を確かめてみたくなったことが、理由のひとつとしてあります。

それが現在の事業のひとつである「マーケティング支援事業」になりますが、「広告」を辞書などで調べると、以下のような意味が記載されています。

  1. 広く世間一般に告げ知らせること。
  2. 商業上の目的で、商品やサービス、事業などの情報を積極的に世間に広く宣伝すること。また、そのための文書や放送など。
引用元:小学館 国語辞典より

一般的な「広告」の説明であり、実務に携わる人が考える「広告」の説明はそれぞれ違うと思います。

7年前の当時、私が実現したいと考えた「広告」は、顧客の事業を成長させるための「広告」でした。すなわち「顧客の利益拡大」を実現させるための「広告」であり、それが結果として顧客の「事業成長」へつながるという考え方です。

この考えを実現させるために、顧客との取り組み方(広告業務以外の支援)、広告投資の考え方(投資効率と広告投下量が反比例する問題)、そして報酬体系の決め方など、従業員として広告代理店に属しているとハードルが高い内容が多く、また本当に実現ができるのか?不確定な内容も多いため、完全に自分でコントロールができる「独立開業」という道を選択しました。

顧客との取り組み方は、顧客の事業環境が違うため「オーダーメイド」の要素が強いのですが、広告投資の考え方は、CPA(獲得単価)、ROAS(売上回収率)ではなく、CPO(LTVを考慮した)、ROI(投資利益率)となり、広告投資が顧客の事業へ利益貢献できたのかをコミットする取り組みとなりました。また広告業で多いコミッション制(手数料)ではなく、フィー制(作業報酬)を採用して、広告費用とは連動しない「固定報酬」をいただく契約も特徴のひとつです。

顧客から「コミッション制」での契約を希望される際はもちろん調整ができますが、顧客の事業成長を実現させるために最適な「報酬体系」を提示できるようになりました。

創業当初よりお取り組みをしている顧客の1社とは、取引当時、顧客の事業成長の計画が見えづらい状況でしたので、取引当初は完全な「成果報酬」契約でスタート、約半年ほどは報酬をいただいていない時期もありました。その後、成果報酬の条件をクリアできるようになり、LTVが分析できる環境を構築できたタイミングで、月額の固定報酬(フィー制)へ移行したケースもあります。

もう1社の顧客とも、取引の年数を重ね続けることで年々、売上が増加、利益についてもほぼ連動する形で増益を実現しています。

取引社数が多くないため、再現性については「高い」とは言い切れないものの、独立当時に思い描いていた「マーケティング支援事業」の取り組みが実現できている状況です。

この7年間お客様を支え、そしてお客様からそれ以上に支えていただきながら事業を継続することができました。

独立から8年目、法人としては5期目となる令和6年、組織としても優秀なメンバーを正社員として迎えることができ、「マーケティング支援事業」の強化、また前期より新規事業としてスタートした「メディア事業」についても成長を続けていく計画です。

名古屋でも桜が咲き始めた4月1日、7年前と変わらない春の匂いを感じることで当時の記憶が呼び覚まされます。独立当時の初心を忘れないように、今日も業務へ向き合いたく考えています。

著者
棚橋広幸
棚橋広幸
インテグリティ代表
株式会社インテグリティの代表である棚橋(タナハシ)でございます。会社、事業への想い、日々の業務における気づきなど、幅広くブログの投稿をしております。このブログを通して、多くの人とご縁ができますと幸いでございます。
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