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デジタルクローン:パーソナルAI

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デジタルクローンについてご存知でしょうか?

先日、名古屋商工会議所の情報通信部会の講演で「デジタルクローン」についてのお話をお伺いしました。デジタルクローンとは、自分自身をデジタル上でクローン化することで、用語の通りではありますが、パーソナルAIのことを指しています。

デジタルクローンP.A.Iとは
P.A.I=Personal Artificial Intelligence

https://alt.ai/

パーソナルAIの開発を進めている株式会社オルツが提供するサービスの講演でしたが、将来的にこのパーソナルAIが普及するイメージが明確に湧きました。

私自身もChatGPTを活用するケースが増え、直近の「GPT-4o」の応答スピードには驚きましたが、オルツ社が開発するパーソナルAIは、同じ生成AIであるものの、「自分自身」がデジタルクローンとして生成されるため、これまでに考えていたAIの活用とは違い、日々「自分自身」が行う業務が、完全に代替されるイメージを持つことになりました。

メールやSlackのやり取り、AIとの対話(フィードバックなど)、また議事録など日々の業務内容を学習データとしてデジタルクローンへ共有することで、自分自身と同じ考え方、判断基準を持つデジタルクローンを作ることができるため、データを蓄積して情報量が増えれば増えるほどAIの精度が上がり、自分自身と同じ仕事ができる、まさにクローンが完成するイメージです。

講演時には、オルツ社の社長がAIで登場してご挨拶をするなど、実際にデジタルクローンを拝見しましたが、全く違和感なく、挨拶の内容についても不自然な点がありませんでした。

実際に一部の企業では、AI社長が新入社員の一人一人に会話をする取り組みをするなど、現場での活用シーンもでてきているようです。
(AI社長が挨拶する賛否は置いておいて、単純にすごいなと思いました。)

近い将来、オンライン越しに話していた人が実はデジタルクローンであった、上司がデジタルクローンなんです、、、のような世界になる気がしています。

私の仕事はデジタルで完結する業務内容が多いため、実務だけを考えればデジタルクローンがいれば成り立ちますし、現場で指揮を取る際もデジタルクローンが私と同じ考え方、判断基準を持てれば、もはや私自身がいなくても業務が成り立ってしまう、そんな想像もできてしまいました。
(逆を言えば従業員がデジタルクローンでも成り立つ構図です。)

こちらも賛否は置いておき、過去に存在した著名な経営者を現代へデジタルクローンとして蘇させることもできてしまいます。もしかするとデジタルクローンとして永遠に会社の指揮をとる経営者が出てくることも・・・。

これまではSFの世界だけの話かと思っていましたが、それが現実に近づいてきていることを今回の講演で実感することになりました。

約17年前にiPhoneを筆頭とするスマートフォンが発売されて普及したように、この先数十年でパーソナルAI、デジタルクローンが普及する未来が待っている気がします。

普及にはコストの面もあるため、どこでキャズムを超えるかは分かりませんが、確実にパーソナルAI、デジタルクローンの流れが押し寄せてくると思います。

著者
棚橋広幸
棚橋広幸
インテグリティ代表
株式会社インテグリティの代表である棚橋(タナハシ)でございます。会社、事業への想い、日々の業務における気づきなど、幅広くブログの投稿をしております。このブログを通して、多くの人とご縁ができますと幸いでございます。
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