【チャンネル指定方法】「デマンドジェネレーション」キャンペーン/Google広告

2025年3月より、ついにチャンネル指定ができるようになった「デマンドジェネレーション」キャンペーン。イメージ広告(静止画)と動画広告を使用して、YouTube、Discover、Gmailのチャンネルへ広告が配信できるGoogle広告のキャンペーンです。
旧「ファインド」キャンペーンのスタート時よりチャンネル指定はできず、また配信されているチャンネルの内訳も見れないため、CVを中心とした広告成果を改善する際のレバーが、実質はアセット(画像・動画とテキスト)とリンク先(ランディングページ)におけるクリエイティブだけでした。
チャンネルコントロールができることにより、運用のレバーが増えることになりますが、ここではチャンネルを指定するメリット、デメリットについて考えていきたく思います。
この記事を書いた人

名前 / Name
株式会社インテグリティ
棚橋 広幸
職業 / Occupation
顧客の事業成長を実現するマーケティング支援
実績 / Achievements
デジタルマーケティング支援の会社へ新卒で入社(2008年4月入社)。2017年に独立開業。業界歴は15年以上、営業(顧客理解)、デジタル広告運用、クリエイティブ制作を強みに顧客の事業成長を実現するマーケティング支援に取り組んでおります。
チャンネルの指定方法
YouTube、Discover、Gmailのチャンネルの指定方法は「広告グループ」で設定をします。
以下のキャプチャは新規キャンペーン作成から広告グループの設定へ進んだ際の画面となりますが、作成済みである既存の広告グループでは「編集」から同様に「チャンネル」の項目を確認することができます。

なぜ「デマンドジェネレーション」でチャンネル指定ができるようになったのか?背景にはGoogleディスプレイネットワークとの統合があります。
Google広告ヘルプ
デマンド ジェネレーションと Google ディスプレイ ネットワークの統合
Google広告ヘルプページに記載がある通り、2025年4月にGoogleディスプレイネットワークのイメージ広告のインベントリ(広告在庫)に広告配信が拡張されます。
すでに動画広告についてはGoogle動画パートナーを通じて、Googleディスプレイネットワーク内の動画インベントリへの配信がされており、今後はイメージ広告についても「デマンドジェネレーション」からGoogleディスプレイネットワークへ広告配信されます。
本日で2025年3月が終了しますが、「3月までは[Google動画パートナー] チェックボックスをオフにすることでキャンペーン単位で行えます」とヘルプページに記載があるものの、弊社が確認できる複数のアカウントではオプトアウトの箇所が見当たりませんでした。
また、「デマンドジェネレーション」の動画広告の内訳で「Google動画パートナー」の表示はなく、従来の「Googleが所有するチャンネル」のみ表示がされており、「Google動画パートナー」への広告配信は確認できませんでした。
チャンネル指定のメリット・デメリット
旧「ファインド」キャンペーンがスタートした2020年から弊社がクライアントへ支援した実績を踏まえ、「デマンドジェネレーション」キャンペーンにおけるチャンネル指定のメリット、デメリットについて考えていきます。
- プロモーション設計に合わせてチャンネルを選ぶことができる
- 過去実績より成果が良いと想定されるチャンネルを選ぶことができる
- Google所有のチャンネルだけへ広告配信ができる
これまで「デマンドジェネレーション」キャンペーンから配信される広告は、どのチャンネルへ広告配信されるかコントロールできず、また配信されたチャンネルについても確認することができませんでした。
ただし、日々の広告配信状況を見ていると、明らかに成果が悪く、広告費用だけが消化されていくタイミングがあり、その際の前後比較をするとクリック単価が100円→20円へ急激に下がり、広告が配信されているチャンネルに変化があるのでは?というケースがありました。
弊社の実績ですが、イメージ広告の場合は恐らく「Discover」チャンネルのCVRが高く、YouTube、GmailについてはCVRが低い、かつCPCが極端に低くなるのでは?と考えています。
「Discover」はGoogleアプリなどで検索窓の下へ表示がされる記事と記事の間に挟まる形で表示がされる広告となり、いわゆるインフィード型の広告で、ユーザーが興味を持ちクリックしてくれているのではと考えています。
逆にYouTube、Gmailですが、YouTubeだと記事ではなく「動画と動画」の間に挟まる形で広告が表示され、さらにイメージ広告だとクリックした先がランディングページとなるため、ユーザーがクリックした後に期待する「動画の視聴」ではなく、ここにギャップがあったのではと考えています。
Gmailはメールサービスの問題でもあると考えていますが、メールボックスの中で表示される広告となるため、間違えクリック、それこそメールを未読にしようとしてクリックするケースもあると思うので、クリックの質が悪いと考えられます。
チャンネルを指定できることで過去実績の仮説を検証できる機会にもなるため、チャンネル指定ができることでメリットがあると考えられます。
また、今後はGoogleディスプレイネットワークへの配信が「デマンドジェネレーション」キャンペーン経由でスタートするため、今までGoogle所有のチャンネルへ広告配信をしたいと考えていた広告主では、引き続きチャンネル指定することで対応できるメリットがあると思います。
- AI・機械学習において悪影響が出る可能性
- インベントリ(広告在庫)に対してのアプローチ不足
- デマンドジェネレーション広告の運用工数の確保
いずれのデメリットについても実際に検証が必要だと考えていますが、近年のデジタル広告の運用環境から考えると、チャンネル指定することでデータ量が限定される可能性があるためAI・機械学習において、悪影響が出る可能性が考えられます。これは「デマンドジェネレーション」キャンペーンに限ることではないため、Google広告のプロダクト全てで言えることですし、その考え方の一つとして「P-MAX」キャンペーンの推奨がされている理解となります。
また、特定のチャンネルを指定することでアプローチできる広告枠が限られることになるため、AI・機械学習において本来は成果につながるオーディエンスに対して広告が配信できないことによる機会損失が考えられます。
最後は運用工数の問題になりますが、チャンネルを指定をすることにより施策のバリエーションは増えるため(チャンネル毎にアセットを用意するなど)、広告運用、またその後の検証において運用工数が増える可能性があります。ただし、発生する工数以上に成果が見込めるのであればチャレンジすべきでもあると思いますので、まずはトライしていくことが大事なのかと考えています。
Googleディスプレイネットワークの考え方について
今後のスケジュールでは、動画ネットワーク、またイメージ広告についても「デマンドジェネレーション」キャンペーンから「Googleディスプレイネットワーク」への配信されます。旧「ファインド」キャンペーンのローンチ前後から、Appleを中心としたCookie使用の制限が本格的に始まり、年を追う毎に外部ネットワークへの広告配信のパフォーマンスが落ちている感覚があります。
「Googleディスプレイネットワーク」の広告枠の中心がGoogle AdSenseを導入しているメディアになり、収益対策として直近のニュースなどでも目にすることが増えた「広告表示のあり方」の問題、また前述したCookieが使えないことによるターゲティングの精度を考えると、2020年以前のような「Googleディスプレイネットワーク」のパフォーマンスは見込めないと考えています。
こちらも検証が必要だと思いますが、Google所有のチャンネルへの広告配信の方が、あらゆる面で有利だと考えられるため、「Googleディスプレイネットワーク」への配信を見直すタイミングでもあるかと考えています。
まとめ
今回は「デマンドジェネレーション」キャンペーンでスタートした「チャンネル指定」の方法について、また「Googleディスプレイネットワーク」との統合について、弊社の実績、近年のデジタル広告の運用環境を踏まえて考えてみました。
全て検証が必要かつ、広告主毎に判断が必要な施策となりますが、弊社では2020年からスタートした「ファインド」キャンペーンから「デマンドジェネレーション」キャンペーンまで相当な実績を積み上げてきており、最適な広告運用をご提案できる体制がございます。本ブログの内容に少しでもご興味がある場合は、お気軽にお問合せくださいませ。
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